占い事件 |
みなさんは占いを信じますか? 私は普通くらいには信じていると思います。 これからお話しするのは友人の体験談です。 友人はある夜、コンビニに行った。 買い物を済ませて帰ろうとしていると、「ぎゃ〜!!」と耳をつんざくような若い女の悲鳴がレジから聞こえてきた。 店内の人々の視線がレジの前で手のひらを見つめながら硬直している女子高生に注がれた。 「もうダメ、アカンわ〜!! もうダメよぉ〜!!!」 女子高生は絶叫している。 手のひらは小刻みに震えていた。 女子高生はもう一度手のひらを見て「もうダメ〜!」と叫んだ。 その女子高生に友人が駆け寄ってきた。 友「どうしたん、○○ちゃん」 高「もうアカン、聞いてくれる?」 友人はいささか焦りながらうなずいた。 高「あのな、今朝の○ざましテレビの占いカウントダウンで私の運勢最悪やったんよ。そしたらな、マジで今日1日最悪なんよ。それに、今、もらったお釣りが440円よ。不吉やん! もう、アカンやん。終わっとるやん!!」 女子高生は手のひらに載ったレシートと440円を自分の友人に見せながら一気にまくし立てた。 友人は思った。 「・・・440円・・・。マジで不吉狙うんやったら444円のゾロ目の方が不吉度は高いぞ」 確かに。 しかし、占いをかたくなに信じる彼女にとっては4が2つというだけでも不吉に見えるのだろう。 女子高生はギャアギャアと騒ぎながら、興奮さめやらぬ様子で店を出ていった。 友人もその後すぐに店を後にした。 友人の前方でまたもや絶叫が聞こえた。 「ぎゃあああ〜!!」 例の女子高生とその友人だった。 彼女たちは道路を横断中にあわや車に轢かれるところであったのだ。 女子高生はぶるぶる震えながら、「見た? 見たやろ? マジで今日最悪なんよ!! 今、車に轢かれるとこやったやろ?!」と周囲をはばからず大声でわめいていた。 しかし、友人ははっきり見ていた。 彼女たちが大して左右も確認せずに赤信号の横断歩道を渡っていたのを。 あえて言うなら、彼女の不幸は彼女自身が無意識に作り出していたのである。 そんなん、轢かれるに決まっとるやんけ。 女子高生よ、占いのせいにして騒ぐ前に交通法規くらい理解しておいた方がいいのではないか。 |
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