玉子事件
かふぇ倶楽部会長こと新人Mさん(仮名)の体験である。

Mさんは生卵が嫌いだ
特に白身のぷにゅぷにゅつるんとした部分が嫌いだ。
初めは「食べにくいし味がよくない」という理由で嫌いだったが、ある時から「生卵が大嫌いだ!!」という決定的な理由ができてしまった。

中学生のMさんはお兄さんに相談した。
M「お兄ちゃん、私、卵の白身が苦手なの。このぷよぷよしたところがダメ」
M兄「そうか、嫌いか。体にいいのになあ」
M「でも、食べられないよ。気持ちが悪いよ」
M兄「そのぷにょぷにょした部分はな、
鶏のオスの体内にあったものだ。受精して玉子になることは知っているな。つまり、それは、精子だ

Mさんはショックを受けた。
以来、生卵を口にできなくなってしまったのだ。
お年頃の女の子が「
それ、精子だよ」と言われて食が進むわけがない。

やがて生玉子を食べなくてもすくすく成長したMさんは、友人に打ち明けた。

M「私、生卵ダメなんだ。だって、この白身の部分は精子でしょ? 気持ちが悪くて・・・」
M友「え? 精子? 有精卵じゃあるまいし、
普通の玉子に精子なんか入ってないよ?」

Mさんはショックを受けた。
友人のおかげで「全ての玉子に精子が入っているわけではない」という事実を知った。
しかし、お兄さんの心ない一言で人生を狂わされたのは確かであろう。


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