スッポン女事件 |
これは友人Aが教えてくれた話。 友人Aが小学生の頃、同じクラスにスッポン教の教祖(女の子)がいたらしい。 教祖はあるとき、スッポンにインスパイアされ(どうインスパイアされたのか我々の思考では想像もつかないが)、スッポン教を開くにいたった。 教祖は音楽の時間でさえ、スッポンを敬愛し、「ドナドナ」(子牛が売られてゆくあの感動的な歌)をすべて「スッポン」に置き換えて歌ったという。 そして、音楽の先生に叱られたらしい。 スッポン教に入信するには、教祖の厳正なる審査が必要だったという。 教祖の審査を通過できたものは、教祖が決めた位に従い、「す」という平仮名1文字のシールを与えられた。 シールは色分けされており、青は教祖、緑はスッポンの親族、赤はスッポンの友とされた。 スッポン教徒は「す」シールを名札に貼ることを義務付けられていた。 友人Aの友人数人はスッポン教に入信している訳ではなかったが、なぜか教祖から緑のシールを与えられていた。 しかし、友人Aはなぜか教祖からシールを与えられなかった。 教祖は友人Aを眼の敵にしていたからだ(理由は不明。しかし、何らかの事情があってどつき合いのけんかになったlこなったことがあるらしい。それが原因じゃないのか?)。 友人Aは「私だけ入れてもらえないの?」とちょっぴり仲間はずれ気分を味わったらしい(う〜ん、別にそれで良かったんじゃないか? 変なモンに参加しなくて良かったんだし)。 小学生の頃って、こういう秘密めいたものに参加できないのは結構辛いものだ。 さて、そんなこんなで卒業式である。 教祖はその日、友人Aに教祖の証である青いシールを差し出した。 「これ、あげる」 友人Aは黙って受け取った。 それが何を意味するのかは教祖しか知らない。 「次の教祖はお前だ」ということなのか? それとも、仲直りの印か? 友人Aは現在、2代目のスッポン教の教祖になっていま……せん。 教祖は今、どうしてらっしゃるのでしょう。 「あの人は今」で特集してくれませんかねえ。 ダメですか。 そうですか。 「探偵ナイトスクープ」だったら依頼を受けてくれるかもしれん。 |
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