歌の世界事件
これはN氏(男性・仮名)が体験した事件。

お食事前の方・お食事中の方は読まないでください!!

N氏はダンディーで子煩悩な紳士である。ある日、N氏は外出先で唐突に便意を催し、近くにあった公園のトイレの個室へ駆け込んだ。
何とか用を足したが、重大な事実に気付いた!!
バージンパルプ100% 透かし模様入りトイレットペーパー1ロールがないではないか!!
紙の有無も確認できないほどN氏は慌てていたと言えよう!!
N氏はしばらく思案していたが、良い案は浮かばない。このまま何事もなかったように外へ出るしかないのか……。
いい年をした男がそれでいいのだろうか……。
様々な疑問や不安がN氏の脳裏を横切る。
そのとき、N氏の口から思わず歌が流れ始めた。
「紙〜がない〜♪」
人間は本当に切羽詰まったときにどんな行動に走るか分からないものである。
すると、その声に応じる者あり。
男子トイレだから、当然ながらこの人も男の人だ。
「あげ〜ま〜しょう〜か〜♪」
やはり、こちらも歌声だ。
正体は分からぬが、その歌声の主は個室のドアの隙間から手持ちのポケットティッシュポケットティッシュ 6個組をN氏に差し出したのだ!
N氏は
謝意を表明するために「あ〜り〜が〜とう〜♪」と高らかに歌った。
歌声の主は
「どう〜いたしまし〜て〜♪」と去っていった。
N氏はすばやく後始末を済ませると、歌声の主に一言直接礼を言おうと個室を飛び出した。
しかし、思い当たるような人物は見当たらない。とりあえず、近くのバス停に何人か人が並んでいたので、その中の一人が救世主であると確信したN氏。
これでトイレで助けられたのは自分だと分かってもらえるであろうとバス停のそばを通りながら、「あ〜り〜が〜とう〜♪」と大声で歌った。
バス停に並んでいた人は一様に不審そうな目でN氏を見たそうだが、今となっては誰がN氏の救世主であったかは確かめようもない。


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