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読書感想文
高慢と偏見
赤毛のアン
小説
高慢と偏見
BBC Classic Drama 高慢と偏見
イギリスのBBC製作のドラマも楽しい♪
作者:ジェーン・オースティン
出版社:岩波文庫

岩波?
ちょっとおかたいんじゃないか?
いえいえ、そんなことは。
内容はどたばたホームコメディ(失礼)といったところ。

イギリスのさる地方に住む、五人の娘がいるベネット家。
父親は皮肉屋。母親は無分別で、娘を金持ちに嫁がせることに熱くなっている、近所に一人はいるであろうキンキン声のうるさいおばはんタイプ。
長女のジェーンはおとなしく、優しい。
次女のエリザベス(リジー)は思慮深く、父親のお気に入り。
三女のメアリーは説教好き。
四女のキティと五女のリディアは母親と同じく、見た目のいい独身男性にきゃあきゃあと騒いで手がつけられない。
これだけでも何か騒動が起こりそうではないか。

さらに一癖も二癖もある人物が絡み合って、どたばたコメディーの完成である。
「コメディ」と書いたものの、単純なものだとは思わないでほしい。
登場人物の描写や、気持ちの流れなど、そこここにオースティンの鋭い観察眼が生きている。
だからこそ、「いるいる、こんな人〜!」というおもしろさが出てくるのさ。

タイトルで「?」と思ってしまうが、これは登場人物に関するキーワード。
主人公のエリザベスとその恋人となる大富豪ダーシー。
エリザベスにとってダーシーに対する初対面の印象は最悪。
初めて会ったパーティーでダーシーはむっとした表情で周囲の人につれない。
エリザベスはダーシーの冷たさと無愛想さにお高くとまった、上品さを鼻にかけた人と偏見を持つ。

ダーシーの友人ビングリーとジェーンの恋が芽生えたものの、ダーシーが邪魔するし、突然に現れたベネット家の遺産相続人コリンズはイライラするようなお世辞を並び立てて神経を逆なでするし、借金を抱えた女ったらし軍人ウィカムとリディアは駆け落ち!
さて、ダーシーとエリザベスの恋は一体どうなる?

私は結末が分かっているのに何度も読み返してしまう。
おかげで、『高慢と偏見』は訳者の違うものを2種類持っている……。


赤毛のアン
赤毛のアン 12(最終巻)

アニメの方、よく見てました。
作者:ルーシー・モード・モンゴメリ
出版社:新潮社文庫

なんて感受性の強い子だろう。
というのが、アンに対する感想。
こんなにいろいろなことを想像できるアンがうらやましい。

30歳を目前にしてこの本をやっと手にとって読んだ。
しかし、すごく後悔していることも確かだ。
もっと幼いときにこの本を読んでいたらなあと残念に思っている。
もっと違った感想を持てただろうし、この本をきっと何度でも読んだだろうから。
そうしたら、今の感想と比べて自分がどう変わったのか分かるだろう。

マリラが言うように、アンにはロマンチックすぎるところがあるかもしれない。
でも、純粋な、はじけるような、ドキドキするような、そんな甘酸っぱい気持ちはいくつになっても持っていたい。
ところが、アンはそんなことを意識しなくても常にそのうらやましい気持ちを宿し続けているのだ。

赤毛のアンシリーズは10冊。
そのうち、「赤毛のアン」、「アンの青春」、「アンの愛情」、「アンの友達」と読み進んできた。
ギルバートとの恋に戸惑いながらもゆっくりと大人の階段を上るアンをほほえましく思った。

アンはどんな大人になるのだろう。
純粋な気持ちをずっと持っていてほしいと願わずにはいられない。

続きを読むのが楽しみだ。
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